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海外通販でのカラーコンタクト、コンタクトレンズ
通関士の観点から、コンタクトレンズを海外通販で購入する場合の、注意点をまとめました。
コンタクトレンズの個人輸入はトラブルにならないの?
韓国を始め、海外通販でカンタンに安く、コンタクトレンズが買えるようになりましたね。
でも、ちゃんと届くのかちょっと心配・・・
個人輸入の場合、数量に制限があります。
個人使用として輸入できる数量
コンタクトレンズは、薬機法でその輸入が規制されています。
販売目的で事業者が輸入する場合は厚生労働省に許可を得なくてはなりません。
ただし、個人が使用するものとして、一定の数量に限り厚労省の許可は不要となります。
では、この「一定の数量」とは一体いくつなのでしょうか。
使い捨ての場合
2ヶ月分まで
(参考)2ヶ月分等の数量の算出方法
2日間使用可能な使い捨てコンタクトレンズの2ヶ月分数量
厚生労働省HPより抜粋
(30日×2ヶ月)÷2日分=30ペアまで2ヶ月分の個数とみなします。
使い捨てではないものの場合
2ペアまで
薬監証明を取得せずに、個人輸入が可能な家庭用医療機器(家庭で使用される医療機器)の数量は1セット(最小単位)です。
したがって、コンタクトレンズについても最小単位の数量について、薬監証明を必要としていませんが、コンタクトレンズは、他の医療機器と比較して破損しやすいことから、予備を含めて2ペアーを最小単位としても差し支えありません。
厚生労働省Q&A抜粋
使い捨ては2週間分まで
使い捨てでなければ2ペアまで
数量をオーバーしたらどうなる?
選択肢はふたつ
廃棄
返送
いずれにしても避けたいですね。
数量オーバーした場合のコストは?
利用するサービスによって変わりますが、数量オーバーして輸入できない場合、次のような方法が考えられます。
- すべてを廃棄する。
- すべてを発送元へ返送する。
- 輸入できる数量を仕分けて輸入し、それ以外を廃棄する。
- 輸入できる数量を仕分けて輸入し、それ以外を発送元へ返送する。
- 返送する場合は返送分の運賃。
- 仕分ける場合は仕分け手数料
- 廃棄する場合は滅却手数料
※輸入手続きを行う業者によって異なります。
このように、どれも追加の費用が発生しますのでせっかく国内より安く買ったつもりが高い買いものになってしまいます。
海外品を購入する際の注意
本記事は、輸入の可否を書いたもので、商品の品質については言及していません。
個人使用という理由で、薬機法の規制を受けないという事は、裏を返せば国は責任を持ってくれないという事です。
購入の際は、販売元をよく確認して、信頼のできる事業者から購入しましょう。
税表番号(HSコード)と関税率
HSコード(税番) | 関税率 |
9001.30-0000 | 無税(関税フリー) |
※消費税はかかります。
一万円以下の免税について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。↓
また、個人使用の場合、製品価格に0.6を掛けた価格が申告価格となります。
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