税金はどうやって納税されるの?
海外のECサイトで買い物をする場合や、様々な海外のサイトから仕入れをする場合に関税元払いのサービスが用意されているのをよく見かけますね。
又は関税込みと言った表記も有ります。
ショップで関税込みの値段で商品を購入すると、その関税はどの様に納税されるのでしょうか?
結論から言うと、ショップの値段が関税込みの値段であれ、関税を含まない値段であれ、通関時に通関する業者が一旦納税します。
単にその後の請求先が違うだけです。
DHL、FeDex、UPSなどが行なっている関税元払いのサービスがあり、関税込みの値段で販売するショップはこのサービスを利用します。
このサービスで発送された荷物については、通関した業者が後日ショップに請求します。
購入者=輸入者=納税者
あなたは「輸入者」です。
なんて言われるとドキッとしてしまいますよね。
でも、海外で品物を買って、日本に送ってもらうのであれば、買った人が輸入者であり、納税義務者です。
もう税金なら払ってありますよ
通関の事で、お客様に連絡をするとこう言われる事が良くあります。
そうですよね、非常によくわかります。
でも、「もう税金を払ってある=もう納税してある」と言うわけではないと言う事です。
関税込みの値段で購入するという事は、あくまでも、その後に納税すべきお金を、商品の値段と一緒に支払っているだけのことなんですね。
※購入した時点では納税額が確定していませんので、ある程度見込みの税額を送料に上乗せしていることになります。
通関するにはその品物が何であるかを明確にする必要があり、それによって分類し、その分類によって関税率が決まります。
私たち通関士が購入者に代わって納税手続きをするということですね。
商品の分類によっては関税率が0%の物もありますが、いずれにせよ品物が何か分からなくては税率も確定できません。
税金を取り立てるために連絡しているわけではないのでどうぞご理解下さい。
輸入通関が許可になる条件は三つ。
税関で輸入を許可する条件は特殊な場合を除いて次の3つです。
- 税関の審査や検査が完了している事。
- 日本にその荷物が到着している事。
- そして、納税している事。
細かい様々な制度の事はここでは割愛するとして、基本的にこの条件が揃った時、その荷物は輸入が許可されます。
輸入申告をする際の分類は非常細かく、材質や機能も関係してきますので、インボイスの記載内容だけでは分類ができない場合は、私達通関士が輸入者に連絡して確認します。
現代の国際貨物はシームレスで、昔と比べると国内貨物と同じような感覚になりつつあります。
今後もグローバル化により更にその感覚は強くなるでしょう。
しかし、国をまたいで荷物を動かす訳ですから、そこには法令があり、罰則もあります。
国際輸送する認識は忘れてはいけませんね。
必要であれば税関にも相談窓口がありますし、利用する国際運送業者などに確認しても良いでしょう。
税関相談窓口
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