輸入するとき、税金が要らないと思ってしまう理由5選

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個人の方や、個人事業主の方に通関の説明をしていて、よくあるのが「税金がかかるわけない」と言う勘違い。

「えー、なんで税金取られるの〜?」

という気持ちはわかるのですが。

今回は、私がお客様と話していて、よく感じる輸入時の税金に対する勘違いをまとめてみました。

誤解の原因は5つ

荷物を外国から送って、税金がかからないという様な誤解が生じる原因は大きく分けて5つあると思います。

無償品には税金がかからないと言う勘違い

通関前に税金の案内でお客様に電話してよく言われるのがこの言葉。

「それ、知り合いが送ってくれたやつだから」

でも、残念ながら「知り合いが送ってくれたものは免税します」と言う条文は無いんです。

知り合いから送られたものや、サンプル、破損品など輸入される物全てにおいて申告価格が0円と言うものはありません。

たとえ中身が紙屑であれ、ガラクタであれ、価格は示さなくてはいけません。

そして、示された価格に対して課税されます。

個人用には税金がかからないという勘違い

これも先程の無商品の話と似ていますが、通信販売など個人で商品を購入するような場合、「そもそも輸入している認識がない」ことがあります。

個人だから免税になるとか、ましてや通関をしなくて良いなんて言うことはありません。

大きな会社が何十トンも貨物を輸入するときも、外国の友達が洋服を送ってくれるときも、通関は同じです。

商品を買ったり、受け取ったりする人は輸入者であり、納税者です。

通関して日本国内に入れることに何ら変わりはありません。

消費税がかかる事が意外

関税は知ってるけど消費税がかかるの?

と思う人が意外に多くいらっしゃいますが、消費税はかかってきます。

これ機械関係って関税かからないはずだよ。

確かに関税はかからない。

でも消費税はかかります。

知らない間に免税されてる(事がある)

免税されて、普通の宅配便みたいに届くことが多いから税金がかかると違和感を感じるのでしょう。

例えば、一番多いのは課税価格がご存じの方も多い、一万円以下の免税ですね。

それから、書籍なども一部免税が可能です。

この様にインボイスから判断できれば免税を適用する場合がありますが、同じものをかっても換算レートで一万円を超えてしまったり、書籍も無いようによって免税、課税が変わります。

関税消費税込みの通販で購入

最近次第に増えていると感じるのが関税込みで販売する海外のサイト。

購入者にとっては全体の値段が把握しやすく大変便利なサービスだと思います。

便利だからこそ、輸入の認識が希薄になりますね。

この場合、輸入者に税金を請求することはありませんが、輸入者であり納税者となります。

税金込みで買ったのに納税者?

この場合、税金は通関業者が一旦立て替えて輸入通関を行い、その後に販売元に請求するということで、納税者はあくまでも購入者です。

よろしければ過去記事をどうぞ。

【海外通販】関税込みの値段、関税元払いのサービスの疑問を解決!

以上、5つのケースを紹介しましたが、それぞれ場合によっては免税適用の可能性はあります。

免税を希望する方は、どのように証明すれば免税が適用されるか、購入前に通関をする業者の通関士やカスタマーサポートセンター等に相談することをおすすめします。

 

 

 

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