会社帰りの電車の中で喉の痛みを感じて、翌日久しぶりに近所のクリニックに行った。
診察室に掲示してあるポスターの一つに色覚検査の絵が入っていて懐かしくなった。
小学校の身体検査
今では色覚検査と言うものをあまり行わないらしい。
小学校のときの身体検査でいつもこの「色覚検査」というやつで引っかかった。
カラフルな水玉模様のなかにうっすらと文字が見える。
看護婦さんが「なんて書いてある?」
私が「うーん、3かなー」
とか言うと
すかさず看護婦さんが「違うでしょ?」
といわれ、誘導質問がはじまる。
でもどうにも他の文字には見えない。
隔世遺伝
家に帰って親父にそのことを話すと、「隔世遺伝だな」と難しい単語を言った。
聞けば親父の父親、私のおじいさんは色がよくわからなかったらしい。
色覚検査なんてなかった時代だし、すでに他界しているから詳しいことはわからないが、色の見え方がどうやらおかしかったようだ。
満開の椿の垣根をみて「一つだけきれいに椿が咲いたねー」と言ったというエピソードが残っている。
なんとなくわからなくも無い。
私も濃い緑や濃い青などの色の区別がつかない。
車の色もこのての色はよくわからない。
先日も職場でパソコンを見ている同僚が、「この行だけなんで文字が緑色なのかな」とつぶやいたのでモニターを覗き込んでみてみたがどこのことを言っているのかわからない。
とはいえ特に生活に支障がないので普段は思い出すこともない。
色覚補正サングラス Enchroma
ところで、最近このEncromaというサングラスをかけて感動の涙を撮影した動画をやたらと見る。
YouTubeでEnchromaと検索するとたくさん出てくるので観ていない人は観てほしい。
私は、生活に全く支障がないのでこの感動はわからないけど、強い色弱の人はコンプレックスを感じながら生活をしているのだろうなと思う。
新しい技術でこういう人達の悩みが解決することは素晴らしいと思う。
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