春節は骨休め?
毎年、春節と国慶節は国際物流では物量がガクッと減る。
まぁ当然ヨーロッパやアメリカなどの貨物はほとんど変わらないが、中国関連は影響が大きい。
輸出の場合、春節に向けてどんどんと物量が増加し、大晦日にあたる日にピークを迎える。
そしてピタっととまる。
輸入も春節の二日目あたりから水を打ったように静かになる。
こう言うと単純に聞こえるが、これがなかなか人員の配置が難しい。
日本の企業はカレンダーの曜日で動いているし、週末に向けて仕事を終わらせようとする。
一方、春節は曜日とは無関係だ。
しかも春節はその年によって、1月の終わりからだったり、2月の初めからだったりと、かなりずれる。
カレンダーの週末と春節の大晦日が重なったりすると、そのピークたるや想像を絶する。
数年のデータをもとに似た曜日の年を参考に今年の物量を読む。
コロナウィルスと国際物流
そして、今年はコロナウイルスの事がある。
我社でも2月の初旬まで上海を含む複数の都市で集配をストップすることになった。
こういうことは初めての経験なので、その反動が大きいのかそれほどでもないのか、想像がつかない。
輸出する製造業もそんなに在庫は抱えられないだろうし、なんとか出荷したいだろう。
物流会社もある程度は対応するにしても、配達できない地域の貨物を大量に保管することは難しい。
輸入業者もこういった世界情勢にあまり左右されずに製品が滞りなく入ってきてほしいに違いない。
米中の貿易摩擦もあるなか、人の安全を確保しつつ、モノをスムーズに動かすのはなかなか難しい舵取りが必要となる。
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