Webタリフと言うサイトをご存知でしょうか。
私たち通関士が関税率を調べる時には「実行関税率表」という分厚い本を使いますがそのWeb版です。
本と同じく日本関税協会が運営しています。
Webタリフ輸出と言うのもあり、輸出時のHSコードを知る事ができます。
非常に便利なサイトですが、実際に調べるとなるとやはり予備知識が必要です。
ここで該当する品目を確認すると右に色々な税率が書いてありますが、さてどれを見れば良いのでしょう。
WTO協定税率
紛らわしいのですが、一般的な税率は一番左の「基本」ではなく、その2つ右の「WTO協定」に書かれている税率です。
WTO協定税率とはその名の通り、WTO協定に加盟している国同士から来たものが対象になります。
WTO加盟国から輸入する事がほとんどなので、結果的にこのWTO協定税率が一般的な税率という事になります。
経済連携協定税率について少しだけ
WTO協定税率のさらに右側に並んでいるのが経済連携協定の税率です。
ここに並んでいる国々の生産品で、かつその国から直送されている場合はこの安い税率が適用されます。
経済連携協定の税率適用には原産国のわかる書面の提出が必要です。
20万1千円未満はインボイス等への記載がされていれば認められますが、それ以上の価格の輸入については原産国証明書が必要になりますのでご注意ください。
コメント