税番(HSコード)~品目分類~ 【超ざっくり編】

税率を知るには、まず品目分類から

通関する時には、その商品がどんなものか知る必要があります。
わからなければ税表番号(HSコード)で分類することができません。

品物を輸出入するメーカーさんや商社、輸入品を取り扱うお仕事などをしている人であれば、通関業者から問い合わせの電話を受けたことがある人も多いのではないでしょうか。

「貨物の内容はどのようなものですか?」という問いに、どの程度詳しく説明すればよいのか戸惑った経験はありませんか?

通関する場合、単に「機械の部品」とか「洋服」とか、「アクセサリー」などでは税関に申告できません。

何の機械の部品なのか、洋服であればジャケットなのか、ズボンか、材質は何か、アクセサリーであれば材質は何かなどなど。

詳しい説明は長くなってしまうので、別で書いていきたいと思いますが、概ねは次のようなイメージです。

【機械っぽいもの】は用途で分類します。
加工機械やその部品なら何を加工するものか?
乗り物などであればどんな乗り物で、その部品ならどこの部分か?
検査機器などであれば何を検査するものか?
時計、楽器、家具、おもちゃなどは、それぞれ具体的な特性を。
単一の素材の部品の場合は材質で分類する場合もあるのでその材質。

【ファッション系】は材質で分類します。
衣類なら材質(混率は51%以上があればそれを、50/50ならそれぞれ。また、織り/編みの区別)
アクセサリーなら、材質、貴金属メッキの有無あたりが重要。

【それ以外】
動植物、食品、医薬品、化学品などはかなり専門的なところまで必要になる場合が多いので、ここでは割愛します。

通関業者からの問い合わせにはこの辺を中心に答えれば良いと思います。
輸出される方は、スムーズな手続きをするために、この様な事に着目してインボイスを作成すると良いと思います。
輸入される方は、それが継続的な輸入であれば、以上のような事が網羅されたインボイスを作成してもらう様、シッパーさんにお願いすると良いと思います。

また、商品によっては分類の仕方が一般的な感覚と違うものもあります。
例えば、 キーホルダーなどは、飾りの部分は関係なく、鍵をつけるリングの部分の材質で決定します。
一方、携帯電話のストラップなどは飾りの部分の材質で決定します。

商品によっては、用途が多岐にわたるものもあります。

解釈によって税番がかわってしまい、それによって税率も変わる場合があります。
webの実行関税率表
http://www.kanzei.or.jp/statistical/tariff/top/index/j

判断つかない場合は税関の事前教示という仕組みがありますので、是非活用してください。
http://www.customs.go.jp/zeikan/seido/index.htm#a

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