荷主さんに税金の確認で連絡をすると、「いや、それ無償品だから」と言われる事がよくあります。
「え?買ったわけじゃないのに税金かかるの?」と思っている方も多いかもしれません。
買っても貰っても税金は同じ
例えば、10万円のブランド品の革のハンドバッグを海外の通販サイトで買ったとしても、同じものを海外の友達がプレゼントしてくれた場合でも、税金は同じです。
「無償だから安い」は通らないのです。
無償品でも有償品でも価値は同じ。
着古しのパンツでもそれは同じ
自分が着ている衣類を送ったとしても、それには価値があると言う事になります。
「自分のパンツに値段つけろって言われても」ですね(笑)
ビジネスの世界でも、例えば、今年の新作の生地のカットサンプルを送るような場合。
生地に、新柄をプリントして、カットしたサンプルを日本に送ったような場合、正確に評価して価格を算出するなんて事は現実的には難しいですね。
先程の古着の場合も、生地サンプルの場合も、インボイスに価格の表記がない場合は、言い値で言って貰って、口頭で確認した事を書き添えて税関に申告するケースはあります。
因みに正しい価格の算出方法は
通関士試験を受けた方なら勉強したと思いますが、原価計算する方法や、流通している同等の製品から算出する方法など、幾つかオプションが用意されています。
面倒だけど免税、減税をする。
修理品などで無償の貨物を送る場合などは、正しい価格で申告して、適切に免税、減税をしてもらうようにしましょう。
本当は高いんだけど、免税の手続きが面倒だからアンダーバリューしちゃおうと言うのはダメです。
これは、悪質と認められればかなり手痛いペナルティーが課せられますので絶対にやめましょう。
無償品を送る場合はインボイスに価格の記載を
商品代金を払うわけではないので、インボイス価格が0である事はよくあり、それ自体は違法ではありません。
送り主としては、代金を貰わないわけですから、システム上、価格が0のインボイスしか作れないこともあるでしょう。
その場合は、インボイスの備考欄などに価格を記載するなどして、税関に価値を示すのも方法の一つですね。
コメント