ヨーロッパ連合
ヨーロッパ連合といえば通称「EU」
そう、 「European Union」 の略ですよね。
ところが「UE」という記載が書類にあったのです。
その貨物はイタリアからの貨物でした。
イタリア語でヨーロッパ連合は「Unione Europea」
略して「UE」となります。
EUとの経済連携協定
2019年2月1日に発行となったEUとの経済連携協定以後、原産国表記としてのEUがとても重要になりました。
経済連携協定(EPA)や特恵税率の適用の場合、申告価格が20万円以下の場合、 公的な機関が発行する原産国証明などを必要とせず、インボイスなどに原産国が明記されていれば、低い税率が適用されます。
ですから、イタリアからの貨物で、インボイスに「ORIGIN EU」と記載されていればEPAの協定税率が適用されるわけですが、ORIGIN UEとなると微妙ですね。
輸出入の時のインボイスは英語表記が基本です。
UEという記載は決して間違いではありませんが、通関時に税関担当官の指摘や確認が求められたりすることが考えられますので、英語表記であるEUのほうが望ましいでしょう。
確認を求められればそれなりに時間もかかります。
EU EPAの協定税率を適用して、少額(20万円以下)の輸入をする場合には原産国表記の方法など事前に確認したほうが良いでしょう。
協定税率を見越して利益計算をしている場合などは、ちょっとした書類の書き方で利益が飛んでしまします。
特に、ヨーロッパの人たちは、自国の言葉で書類を作ることが多いように見受けられますので要注意ですね。
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