人を巻き込むチカラ/「伝え方が9割」を読んで

読書メモ

人前で何かを話す時。

興味のなさそうな人たちの気持ちをがっしり掴みたいと思いませんか?

どれだけ内容が良くても伝え方を知らなければもったいない。

伝達だけじゃつまらない

私の勤務先では、毎日で仕事前のブリーフィングを行う。

想像がつくと思いますが、シラケています。

会社の朝礼なんてものは、大抵みんな昼飯の心配や自分の抱えている仕事のことで心ここにあらず。

まぁ、伝達事項さえ伝わればそれでも良いのかもしれない。

でもなんか、それだけじゃ寂しい。と言うか大事なことが伝わっているのか心配。

できればその日が一日元気になるような場にしたい。

そう思って、冗談を言ったりして盛り上げようとするが、これがなかなか難しい。

佐々木圭一氏のベストセラー「伝え方が9割」で面白い話が書いてあった。

本田直之さんの講演のエピソード

長く売れ続けているこの本に本田直之さんの講演のエピソードが載っていた。

私は講演というものを聞きに行く機会があまりないのだけれど、やはり会場の後ろの方でシラケている人も中にはいるようです。

この「伝え方が9割」の筆者である佐々木圭一氏が、本田直之氏の講演を聞きに行ったときのこと。

講演が始まると最初に、本田氏がこんな質問をしたそうです。

「この中で満員電車が嫌いな人いますか?」とか

「この中で面倒くさがりの人いますか?」とか

「この中で、決まった机で一日中仕事をするのが嫌いな人いますか?」とか・・・

どれも「大体みんなそうだろう」と思うようなことですよね。

ここまで読んで「なるほど、うまいなー」と感心してしまいました。

そういうふうに聞かれれば、ザワザワ、モジモジとしながらもみんな手をあげるでしょうね。

そこで、本田氏本人が「私もです」と言えば、会場に一体感が生まれる。

いろいろな場面でつかえるテクニックではないか?

例えば、プレゼンにしろ、ライブのMCにしろ、結婚式のMCやら大勢の前での挨拶やスピーチなどなど、色々な場面で使えるんじゃないだろうか?

いわゆる、「場を温める」というやつだ。

冒頭で書いた会社のブリーフィングでも、「今日、早く帰りたい人~」ととぼけて聞けば、まぁ、ニヤニヤしながらも手を上げてくれるのではないか。

いや待てよ、「えーっと、今日はとことん残業したい人~」と聞いてみようか。

場が温まれば、そこで交わされる話も頭に入りやすいに違いない。

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